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     「イコロの森ミーツ・アート2024」 ―森の野外美術展―

                  -Nature and Art-

 

会期:2024年9月7日(土)~9月16日(月・祝)11:00-16:00(最終日は~15:00)

会場:イコロの森「森の学校」周辺の雑木林エリア (公開制作8月31日(土)~9月6日(金)

【出品作家】會田千夏、 赤坂真一郎、 朝地信介、 五十嵐ユースケ、 上ノ大作、上嶋秀俊、キシモトユキオ、

  澁谷俊彦、 中村修一、 菱野史彦、 八子直子

 

「イコロの森」は、新たな可能性の探求を目指して、現代アートの野外美術展を開催致します。 今回のテーマは「 Nature and Art 」 です。自然とアートが共鳴し、みなさんに「自然と人との関係性」を問いかけます。 澄み切った森の空気を吸い、アートの世界を楽しんでください。森では新たな発見があります。出品作品は多種多様です。彫刻家、画家、建築家、陶芸家、クラフト作家、空間造形作家、による森の新しい景色をご覧頂けます。

 

公益財団法人 道銀文化財団道銀芸術文化助成事業

主催:イコロの森ミーツ・アート実行委員会

共催:イコロの森

協賛:渡辺パイプ株式会社

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

" Forest of Ikoro Meets Art 2024"

 - Outdoor Art Exhibition in the Forest

 

Dates: September 7, 2024 - September 16 (holiday)

11:00-16:00 (15:00 on the last day)

Venue: Woodland area around "Forest School" in Ikoro Forest

(Open production Saturday, August 31 - Friday, September 6)

[Exhibiting artists] Chinatsu Aida, Shinichiro Akasaka, Shinsuke

Asachi, Yusuke Igarashi, Daisaku Ueno, Hidetoshi Kamijima,

Yukio Kishimoto, Toshihiko Shibuya, Shuichi Nakamura,

Fumihiko Hishino, Naoko Yago

 

Ikoro Forest will hold an outdoor contemporary art exhibition

with the aim of exploring new possibilities. The theme this time

is "Nature and Art" Nature and art resonate with each other,

asking you to consider the relationship between nature and

people. Breathe in the clear forest air and enjoy the world of

art. Come and visit Ikoro Forest Meets Art 2024. You may

discover something new in the forest. There is a wide variety

of works on display. You can see new forest scenery created

by sculptors, painters, architects, ceramists, craft artists, and

spatial designers.

 

Host: Ikoro Forest Meets Art Executive Committee

Co-hosted by Ikoro Forest

Sponsor: Watanabe Pipe Co., Ltd.

「ツチトソラノスキマデノオハナシ」 會田千夏
    素材:綿(植物由来のわた、もしくは羊の毛)、現地の自然物、頂いたガガイモの殻、金箔など


ふたたびイコロの森で過ごす機会をくださり、感謝しています。前回、この場所で出会ったものたち、生き物、雨、光、音、匂いなどなど、自分が今ここにいるから出会えたものたち。ささやかな方法でしか私に表現できる力はないのですが、今、この時間の風の音や土の匂いをふっと感じられ、共有できるような作品になればと、想っています。

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2022 「會田千夏展 “ちいさなせかい”」(ギャラリーRetala、札幌)
2021 イコロの森ミーツ・アート (イコロの森、苫小牧) 
2020 「髙橋靖子、八子直子、會田千夏 三人展」 (ギャラリー門馬、札幌)
2019 「會田千夏展」(有島武郎記念館、ニセコ)
2018 「VOCA展2018」(上野の森美術館、東京)
2016 「會田千夏展 “the fissure ~裂罅~”」(ギャラリーRetala、札幌)
2015 「ハルカヤマ藝術要塞2015」(春香山、小樽)
2014 「Sprouting Garden-萌ゆる森-」(札幌芸術の森、佐藤忠良記念子どもアトリエ、札幌)
2013 「會田千夏個展 “portrait”」(不忍画廊、東京)
2011 「第20回道銀芸術文化奨励賞受賞記念 會田千夏展」(らいらっく・ぎゃらりい、札幌)
        「札幌美術展 Living Art―日常―やさしさはそばに」(札幌芸術の森美術館、札幌)
2008 「會田千夏個展”SNOW WHITE”」(不忍画廊、東京)
2007 「VOCA展2007」(上野の森美術館、東京)
2006 「A☆MUSE☆LAND☆2007“BEAUTIFUL DREAMER”」(北海道立近代美術館、札幌)
2004 「會田千夏展」(ギャラリーたぴお、札幌)

受賞
2023 札幌文化奨励賞
2010 JRタワーアートプラネッツ2010 優秀賞
         道銀芸術文化奨励賞

 

Rope Roof Project 2024 赤坂真一郎
素材:ポリエチレンロープ 古着 日用品など


 

「境界」を示すために使われる「トラロープ」を使い、数本の木を繋いで森の中に小さな屋根を掛けます。ロープ屋根は、広大な森の中に隠された小さな空間を顕在化させると同時に、その下に人や物を誘導し、イコロの森と来訪者との間に、今までよりも少しだけ親密な関係を生み出します。
ロープを巻いた木々は、風で揺れ動くので、ロープが弛張し、会期中に僅かですが屋根形状が変わるでしょう。また、ロープ屋根の下に配置された品々は、来場者によって移動させられます。
つまり、このロープ屋根と、その下で展開される人やモノが織りなす風景は、私と来場者と木々による共同制作作品とも言えるでしょう。

 

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2022 北海道の建築展2022 (札幌芸術の森美術館、札幌)
2017 ハルカヤマ芸術要塞ファイナルカット (春香山、小樽)
2016 帯広コンテンポラリーアート~ヒト科ヒト属ヒト展 (帯広の森公園、帯広)
2015 ハルカヤマ芸術要塞2015 (春香山、小樽)
2015 マイナスアート展 (旧ホテルみのや、帯広)
2015 札幌のデザイン展 (500m美術館、札幌)
2015 茶~今日のしつらえ展 (札幌芸術の森工芸館、札幌)
2015 スキマエスキス展 (藤沢レオ氏との2人展・ギャラリー法邑、札幌)
2014 防風林アートプロジェクト2013-2014 (帯広)
2014 Re:送っていただけませんか?(500m美術館、札幌)
2013 SAPPORO ART MAP2 (500m美術館、札幌)
2013 ハルカヤマ・サテライト (本郷新記念札幌彫刻美術館、札幌)
2011 East-East 3 EXHIBITION (行幸地下ギャラリー、東京駅)
2010 北海道建築展 (カタルーニャ建築家会館、バルセロナ スペイン)
2010 Observations on Japanese Architects展 (アトランタ デザイン美術館、アメリカ)
2009 日本の建築展 (ブエノスアイレス建築美術館、アルゼンチン)
2009 スノースケープモエレⅣ (モエレ沼公園、札幌)
                                                                                                                       


 

「水鏡」 朝地信介  
   素材:木、紙、膠、アートグルー、酢酸ビニル樹脂エマルジョン接着剤、エポキシ樹脂、着色剤、ペンキ、葉、岩絵具

 


日本画を軸として制作をする中で、日本文化が伝統的に表現してきたものや扱ってきた素材等を考えると、人と自然とのつながりが大切にされてきたことに気づきます。今回の展示環境を生かして、自然や生き物、生命と物質の循環、人・作品と自然との関りや相互作用の何かが見える形を作れればと考えています。


 

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2023  ボーダレス・TOKABIミュージアム2023「ふたつの創造的心境をむすぶ展覧考」
            朝地信介展 みぎわのこと(Popke 地域活動拠点ポプケ・gallery しらかば通り美術館、帯広)
            日本画 朝地信介 (茶廊法邑、札幌) 《語り×津軽三味線 『太宰治 走れメロス』 》
            全南谷城・北海道 国際交流展 (Gallery 107、韓国光州)
2022   朝地信介展 キズは、癒える(Gallery Retara、札幌)
2019  鼓動する日本画 CONNECT – MOVE(プラニスホール、網走市立美術館、小川原脩記念美術館)
2018  鼓動する日本画 CONNECT(北翔大学北方圏学術情報センターPORTO、札幌)
2018 和之風 2018西安・北海道中日友好美術展(藍溪文化芸術中心、中国・西安、雲集博物館、中国・咸陽)
2017 Our Art Working 2017(Japan Information Center、Chicago, USA)
           ポンペツ藝術要塞2017(むかわ町穂別野外博物館、ほべつ道民の森、むかわ)
2016 帯広コンテンポラリーアート2016 ヒト科ヒト属ヒト(帯広の森、帯広)
2015 2015韓・中・日 中堅作家美術交流展 -東方の光・風- (素筌美術館、韓国珍島)
           ハルカヤマ藝術要塞2015(春香山、小樽)
           マイナスアート展(旧ホテルみのや・駅前多目的広場、帯広)
2014 朝地信介展 -ざざわわ-(古民家gallery鴨々堂、札幌)
           朝地信介日本画展(Gallery Retara、札幌)
2013 鼓動する日本画(網走市立美術館、網走、 モエレ沼公園ガラスのピラミッド、札幌、
           岩見沢市絵画ホール・松島正幸記念館、岩見沢 木田金次郎美術館、岩内)
2011 朝地信介日本画展(アートホール東洲館、深川) 朝地信介日本画展(時計台ギヤラリー、札幌)
2010 朝地信介展(北海道文化財団アートスペース・アルテポルト、札幌)
           VOCA展2010(上野の森美術館、東京)
2007 朝地信介日本画展(札幌時計台ギャラリー、札幌)
2005 朝地信介日本画作品展(大同ギャラリー、札幌)

 

「境界」 五十嵐ユースケ

隣地境界、道路境界、県境、国境。 土地の境い目、物事の境い目。
そこは超えてはいけないライン。 そこは超えるのに許可のいるライン。
それ以上は担保されていないエリア。 人様の家に入るとき、無断で無言で入りますか?
ここの住人は誰でしょう。 これはクマ除けならぬ、人除けです。

 

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2017 茶廊法邑企画展(札幌市)二人展五十嵐雄祐×岸本幸雄『建築と美術 vol.6 したたり』
2016 UN40 40歳以下の建築家による建築以外の表現展(札幌市)
2015 UN40 40 歳以下の建築家による建築以外の表現展(札幌市)
          キオクノキロク‐ギャラリー門馬の 4168 日-(札幌)
          ハルカヤマ芸術要塞 2015 (小樽市)
          つながろう 2015 (札幌市)
2014 UN40 40歳以下の建築家による建築以外の表現展 (札幌市)
2013 UN40 40歳以下の建築家による建築以外の表現展 (札幌市)
          つなげよう+つながろう 2013 (札幌市)
受賞
2016 第2回 JCD北海道デザインアワード 審査員特別賞 (洋菓子ルモンド)
2014 第1回 JCD北海道デザインアワード 優秀賞 (TSURU CAFÉ) (TRATTORIA CUGIRA)

 

現在
2018 年~企画ユニット「P∞ARTNER」 空間構成担当 (ADW などにて、展覧会企画)
2020 年~札幌市立大学デザイン学部 非常勤講師

 

水のきおく 上嶋 秀俊
素材 アクリル、シナベニヤ

私たちの生活の身の回りに当たり前のように存在している水は、いったいどこから来て、どこへ行くのだろう?空から雨として私たちの足下に降り注ぐ水。土の中に深くしみ込み、やがて植物の養分となって吸い込まれてゆく水。海から空気中に気化し、やがて雲へと変化してゆく水。
幾度となく循環を繰り返し、絶え間なく変化し続ける生命体としての水。
一定の形を持たない、その姿を想像し、目には見えない水の辿った記憶、軌跡に触れられるよう「水のきおく」を色と形で表したいと思う。

 

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2024 上嶋秀俊展 (ギャラリーエッセ 〈ミニギャラリー〉 札幌) 11月予定
2023 上嶋秀俊展 『闇がなければ光はなかった』 (ギャラリー門馬、札幌)
     第3回朝里川桜咲く現代アート展(小樽)
     びょういんあーと ぷろじぇくと展 (札幌文化芸術交流センターSCARTS、札幌)
2022  第2回朝里川桜咲く現代アート展 (小樽)
2021    第1回朝里川桜咲く現代アート展 (小樽)
            舞踏と美術 小樽晩夏光 (市立小樽美術館)
2020 上嶋秀俊展展 『いのちのかけら』(ギャラリーレタラ、札幌)
     札幌ミュージアム・アート・フェア2020−21 (札幌芸術の森美術館、札幌)
2019  道銀文化財団 企画展 ■CUBE ■2019水のもり 上嶋秀俊展(らいらっく・ぎやらりい、札幌)
     小樽・美術家の現在シリーズテーマ展 『風土』(市立小樽美術館、小樽)
2017    500m美術館 vol.22『北の脈々-North Line2-』(札幌大通地下ギャラリー500m美術館、札幌)
2015  第18回セルヴェイラ国際アート ビエンナーレ(ポルトガル)
2014  Our Place~歩く・感じる・考える、私たちの生きる場所(本郷新記念札幌彫刻美術館、札幌)


受賞等
2022 北海道文化奨励賞受賞
2015 第18回セルヴェイラ国際アートビエンナーレ入選 (ポルトガル)

 

“KNIT-work" 上ノ大作 
素材: 毛糸、ワイヤー、テグス、金属


色々な場所のリサイクルショップで買ったカラフルなセーター、それを解いて張り巡らせたインスタレーション作品です。
元の持ち主達は"多分"見ず知らずの人達ですが、自分の作品で無理やり関係を作ってみます。
"袖振り合うも他生の縁" と云う事で。

 

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2024  らいらっく•ぎゃらりい 移転オープン記念展 ( らいらっく•ぎゃらりい、札幌 )
2023  Contrast ( 北広島市芸術文化ホール、北広島 )
         生命体の存在 ( 本郷新記念札幌彫刻美術館、札幌 )
         Taiwan East Coast Land Arts Festival ( 八仙洞、台湾 )
         Fresh Winds International Art Biennale 2022-2023 ( Vardan Sandgardi、アイスランド )
2021  道銀芸術文化奨励賞受賞作家展 ( 北海道立近代美術館、札幌 )
         イコロの森ミーツ・アート2021 ( イコロの森、苫小牧 )
2020 「Self-portrait 」( グランビスタギャラリーサッポロ、札幌 )
2019  9 LANDART FESTIWAL ( Podlaski Przelom Bugu、ポーランド )
         Chicago-Obihiro Extension ( The Hairpin Arts Center、シカゴ )
         つくば国際アーティストインレジデンス ( つくばふれあいの里、つくば ) (2018 , 2017)
2018  Our Art working ( シカゴ、マディソン、アメリカ )( 2017 , 2016 , 2015 )
         Chicago-inspired Art from Japan (737 NORTH MICHIGAN、シカゴ、アメリカ)
         Obihiro Contemporary Art ( 帯広 , 他 )( 2016 , 2015 , 2014)
2017  札幌国際芸術祭 (UNTAPPED HOSTEL、札幌 )
         ハルカヤマ藝術要塞 ( 春香山、小樽 )( 2011 , 2013 , 2015 )
2016「CLOUD」( 苫小牧市美術博物館 中庭、苫小牧 )
2014  Sprouting Garden - 萌ゆる森 - (札幌芸術の森 野外美術館、札幌 )

受賞 2016 第26回道銀芸術文化奨励賞

 

                       「 月旅行 」 キシモトユキオZoo factory
                                                                                                                                          素材:木

                                                      たまには月旅行へ


                                         月からながめる地球(我々)はなにしてる

                                   気候変動、地球温暖化、紛争、戦争、差別、ヘイト

 

                                                   いつまで続けるのだろう

                                      一度、そこから離れて自分を振り返ってみたら

 

                                              なにか気付くことがあるのだろうか
 

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2024年 おじいちゃんといぬ個展(札幌)  ギャラリー犬養個展(札幌) 茶廊法邑企画展(札幌)
2023年 ギャラリー犬養二人展、札幌  TO OV café個展、札幌
2022年 FAbULOUS/ファビュラス個展(札幌)  札幌の木北海道の椅子展出品(札幌)  
              ギャラリー犬養個展(札幌) 茶廊法邑個展(札幌)
2021年 イコロの森ミーツ・アート2021森の屋外美術展(苫小牧)
2020年 FAbULOUS/ファビュラス個展(札幌)  ギャラリー犬養個展(札幌)  寿珈琲個展(札幌)  
              茶廊法邑個展(札幌) クロスホテル札幌プラスアート(札幌)
2019年 慶友整形外科病院病室アートレリーフ制作(館林)
2018年 茶廊法邑個展(札幌)  café&bake Prunier個展(札幌)  
              クロスホテルレストランhache個展(札幌)
2017年 茶廊法邑企画展二人展(札幌)  「インテリアライフスタイルリビング」出品、(札幌)
2016年 つながろう展出品、(札幌チカホ)  TO OV café個展(札幌)  TSURU CAFÉ個展(札幌)
2015年 ギャラリー門馬個展(札幌)  本郷新記念札幌彫刻美術館特別出品、(札幌)  
              六花亭福住店個展(札幌)

1966年 北海道札幌市生まれ 、札幌市在住

2016年~現在 北海道教育大学教育学部釧路校 非常勤講師(前期)工芸演習
2015年~現在 札幌市立大学 非常勤講師(後期)スツールのデザイン、実制作
2014年 東海大学札幌校 非常勤講師(前期)イスのデザイン、実制作

 

「Sprouting /はじまりの時」 澁谷俊彦

ますます見直しが迫られる自然と人間との関係性、その解決には人間中心主義からの脱却に他ならないと私は考えます。

自然を支配するのではなく、寄り添うように上手に利用することです。作品は「起源・発生または共存・共生」シリーズです。 今回は、無数のマップピンを倒木に植え付けたものと鉄のオブジェなどを組み合わせた新たな試みです(人工と自然の共存, またはインダストリアルネイチャーとしてのイメージを想起させるものとして)私は生命循環をコンセプトとして 生命の起源、発生のイメージを呼び起こします。
 

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2024   学園前アートフェスタ2024 (淺沼記念館 茶室無私庵、奈良)
        「Muroran Art Project -鉄と光の芸術祭2024-」 (旧絵鞆小学校、室蘭) 
           Geumgang Nature Art Biennale: Nature Art Cube Exhibition (ヨミサン自然芸術公園、韓国)
       「静寂と沈黙のはざま」 澁谷俊彦展 (東本願寺札幌別院 茶室愚邱庵、札幌)
     「沈黙の森2」澁谷俊彦展 (Art Spot Korin、京都)
2023 「沈黙の森」 澁谷俊彦展 Forest of The Silence (CAI03、札幌)
2022   ゆめでは近い旅路 In a Dream, the Journey is Whith in Reach (せんとぴゅあ、東川町)
2020   澁谷俊彦展 Generation 8 「起源・発生 / 共生・共存」 (真鍋庭園、帯広)
2019   Northern Art Collaboration 2019 (ガレリアロンガ、タンペレ フィンランド)
2017   ホワイトジェネレーション/ 北の脈々2 North Line 2 (500m美術館、札幌)
2015   思考するアート展 コトバノカタチ / Snow pallet 8(北海道立帯広美術館、帯広)
2014   クリエイティブ北海道meets バンコク (バンコク、タイ)
           Sprouting Garden-萌ゆる森-」(札幌芸術の森 野外美術館、札幌)
2013   New City Art Fair in Taipei(松山文創園区、台北 台湾)
           クリエイティブ北海道meets 香港(セントラルオアシスギャラリー、香港 中国)
2012   New City Art Fair in Taipei(華山1914クリエイティブパーク、台北 台湾)
2011   中庭インスタレーション/ Snow Pallet 2 (札幌芸術の森美術館、札幌)

 

スノーパレットプロジェクト(2011~2024) 17回開催
 

受賞(抜粋)
2023   The Starving Artist /スコットランド主催による環境問題を主題に活動するアーティスト30名 (世界20か国)に選出
2017 「北海道文化奨励賞」

2014 「札幌文化奨励賞」
1998   第24回ドイツ・オランダ・ベルギー美術賞展 「優秀賞」
1992   第7回橋の美術展 「大賞」 (坂出市民美術館/香川県)

収蔵 坂出市民美術館 (香川県)

 

「species」 中村修一

植物の種や芽、胞子など生命力や植物の再生する力にひかれて、そこからインスピレーションをもらい、陶を素材に作品を作っています。 野外展などを通して「自然との共生」ということを考えることが多くなり、考えれば考えるほど矛盾した自分の立ち位置を感じずにはいられない。 温暖化対策として化石燃料を使わない風力や太陽熱などのクリーンエネルギーなどがあるがそれを作るために林や森を切ることになる。自分は、化石燃料がないと今の生活が成り立たない。そんな自分が自然との共存なんて言っていいのか?と頭をめぐる。ただ、そのような事が思えることが参加している意義になるかと思いたい。テレビ番組で日本の在来種と外来種についての番組がやっている。それらの草木や生物は自分自身で来たものは少なく人間によって運ばれた物が多いと思う。異国の地で次の生命をつなぐ力は、脅威さえ感じることもある。ここでもやはり矛盾があるのではないかと思ってしまう。イコロの森では、森にとっては、私の作品は異質の存在となるものではあるが、草木の中に新たに共存する形を模索したい。

 

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2024  分水嶺(恵庭市民会館)
2023  生命体の存在 (本郷新記念札幌彫刻美術館、札幌)
           北海道のアーティスト 50 人展 (ギャラリーレタラ、札幌)
          JRタワーアートプラネッツ展 (プラニスホール、札幌2013)
           new point展 (さいとうギャラリー、札幌~2004)
2022  中村修一個展(茶廊法邑、札幌 2015.2018)  
2021  イコロの森ミーツ・アート2021(イコロの森、苫小牧)
2020  [フォルムーイメージ](ギャラリーレタラ、札幌)
2019  イコロの森ミーツ・アート2019 (イコロの森、)
           中村修一陶展(cafe 福座)
2017  ポンペツ芸術要塞(むかわ町穂別)
           ハルカヤマ芸術要塞(春香山山麓/小樽 2015)
2013  JRタワーアートプラネッツ展 (プラニスホール、札幌)
           中村修一個展(六花亭福住店、札幌) 第三期六花ファイル
2012  中村哲泰おやこ展(夢創館、恵庭) 2009(道新ギャラリー、札幌)
2003  中村修一・前川アキ展(時計台ギャラリー/札幌)
           お正月展(大同ギャラリー/札幌~2001)
2002  友野直実・中村修一展(大同ギャラリー/札幌)
1992  松原成樹氏に師事

 

「もゆる」 菱野史彦  素材・スチール

 

草が繁茂し木が育ちやがて森になる。森には動物が集まりその恵みを受けそして土に還る。人もまた森の恵みを受け火を使い営みを始めやがて土に還り草木が生い茂る。同じ様な営みを繰り返しながら少しずつ変化し時間と共に世界は変わってゆく。

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2024        らいらっく・ぎゃらりぃ移転オープン記念展Vol.6

                菱野史彦個展 (らいらっく・ぎゃらりぃ、札幌)

2024        JRタワー・アートプラネッツ・ラスト展 グランプリ受賞記念 (札幌)

                菱野史彦個展「Shape my compass」(大丸藤井セントラルスカイホール、札幌)

2023        JRタワー・アートプラネッツ・ラスト展 (札幌)

2023        Hue 1997 For Arts &Crafts (Hue Universal Gallery)

2023        菱野史彦・亮子2人展「菱野工房展」 (GALLERY ESSE)

2022        第58回JRタワーART BOX (JRタワー1階東コンコース、札幌)

2022        Art Warm開設20周年記念「ishikari Art file」(アートウォーム、石狩)

2021        北海道銀行芸術文化奨励賞受賞作家展(北海道立近代美術館、札幌)

2021        第95年記念道展企画-会員・会友展- ~スモールコスモス~(大丸藤井セントラルスカイホール、札幌)

2020        菱野史彦・亮子二人展 菱野工房展(石の蔵ぎゃらりぃはやし、札幌)

2019        不器用なたからもの展 10人の作家展(大丸藤井セントラルスカイホール、札幌)

2019        イコロの森ミーツ・アート(2019、2021)

2019        夏のはじまり/夏のおわり展 (グランビスタギャラリーサッポロ、札幌)

2018        個展 菱野史彦展 Structure of Phenomenon(らいらっく・ぎゃらりぃ)

2017        個展 (石の蔵ぎゃらりぃはやし、札幌)

2015        つながろう展 ’16,’17,’18,’19 (札幌駅地下歩行空間、札幌)

2014        Sprouting Garden-萌ゆる森- (札幌芸術の森美術館、札幌)

2013        黒金と空間 (ギャラリー門馬、札幌)

2013        個展 菱野史彦 Metal Work (STVエントランスアート、札幌)

 

 

受賞  

2023    JRタワー・アートプラネッツ・ラスト展 グランプリ

2018   北海道銀行芸術文化奨励賞

2011 第86回道展協会賞

「自然の人工」 八子直子   イボタ等の枝 鏡 鉄等の線材 麻紐等

 

人は自分たちの都合で自然の形を変えてきた、けれど 今になって自然の破壊は自分たちを破壊することに気づいている。元に戻す努力はするが、自然に似せたものは似せたものでしかなく、寄せても違和感のある人工物でしかない。しかし私達も自然なのである。毎年幾度か歩く支笏湖の道沿いの木に、葉も落ちて、人が作ったかと見紛う枝がぶら下がっている。とても人工的なそれは、だが間違いなく自然にできている。私は模倣したいと思った。そこに「自然」と「自然の人工」の接点をみたいと思って。

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2024 恵庭市民会館文化事業 分水嶺-中村哲泰とこどもたち(恵庭市民会館、恵庭)

           南区アートシーズン・冬「森を継ぐ/燐光を継ぐ」展  [北川陽稔氏と] (札幌市立大学まこまないキャンパス、札幌 )

2023 八子直子展 『昔の声』 (ギャラリー門馬、札幌)

     Hokkaidou+Swedish Art 23’ (北翔大学札幌円山キャンパス、札幌 )

       全南谷城 ― 北海道国際交流展(Gallery107、韓国 )

     北の foundation(500メートル美術館、札幌 )

            びょういんあーと(ライラック病院&スカーツ、札幌 ) 

2022  Flying Seeds (Botanical Garden of Uppsala University、スウェーデン)

            八子直子展 『雲のフリル』 (gallery レタラ、札幌)

2021  道銀文化奨励賞受賞作家展(北海道近代美術館、札幌 )

            イコロの森ミーツ・アート2021 (イコロの森、苫小牧 )

            第8回春待つ北の雛祭り×アート(当別郵便局、当別)

            札幌ミュージアム・アート・フェア(札幌彫刻美術館、札幌 ) 

2020    髙橋靖子 八子直子 會田千夏 at GALLERY 門馬(GALLERY 門馬、札幌)

            第29回道銀芸術文化奨励賞受賞記念 『 八子直子展―回顧述― 』 (らいらっくぎゃらりー、札幌 )

2019  八子直子展 『けしき』 (ギャラリーMIYASHITA、札幌 )

            谷口明志 長谷川裕恭 八子直子 3 人展 (茶廊法邑、札幌) 等

 

主な企画展

2011  「Living Art-日常-」 (札幌芸術の森美術館/札幌)

2006 A・・MUSELAND2006 スイートメモリーズ (北海道立近代美術館、札幌 ) 等

 

受賞

2022  令和4年度 北海道文化奨励賞

2019  第29回  道銀芸術文化奨励賞

1998  古瀬キヨ記念北海道女流選抜展 古瀬キヨ記念大賞

1994    古瀬キヨ記念北海道女流選抜展 奨励賞

 

収蔵    恵庭図書館

                                                 「イコロの森ミーツ・アート2024 展評

 1980年代以降、毎年のように北海道内のどこかで開かれてきた野外美術展だが、気がつけば、現在も続いているのはこの「イコロの森ミーツ・アート」ぐらいになってしまった。ほかには、帯広の真鍋庭園内で個展形式で年2回開催されている「森のギャラリー」が思いつく程度だ。1960年代末に米国などでおこったアースワークが、コマーシャルギャラリーやアートの商品化に対する異議申し立て的な性格を帯びていたことを想起すれば、野外美術展の興隆は、もともと商業ベースと離れたところで創作活動を行ってきた作り手の多い北海道らしい現象ともいえるが、作家の手弁当に頼る部分の大きい催しならではの限界もあるだろうことは想像に難くない。厳しい経済状況の中で助成や協賛を寄せる財団や企業にあらためて感謝するとともに、関係者の労苦には頭が下がる思いだ。

 

 さて、3年ぶりの開催となった「イコロの森ミーツ・アート」だが、このブランクの間には、自然と人間をめぐって、新型コロナウイルスの感染拡大のほかにもう一つ大きなトピックがあった。クマの出没の急増である。この原稿を書いているさなかにも、北海道猟友会が市町村からの出動要請を断るかどうかについて議論しているというニュースが報じられている。札幌でも、以前はクマ出没とは無縁と思われていた東区や、中央区の住宅地といった場所での目撃例が出てきた。イコロの森は、支笏洞爺国立公園の原生林と接しており、警戒しておくに越したことはないロケーションである。今回はあまり奥の方に作品が設置されず、森の入り口から目の届く範囲に点在する形式となったのはやむをえまいし、自然との共生を掲げるこの展覧会らしい措置だといえる。

 

 この事態について静かな問いかけをしたようにうかがえたのが五十嵐ユースケ「境界」。決してあからさまなスタイルではないが、枝などを素材に、人間がこのラインを越えて出ていかないようにとの思いが込められている。作者の「ここの住人は誰でしょう。これはクマ除けならぬ、人除けです」という言葉には考えさせられるものがある。

 一方、黄と黒の縞模様がついた「トラロープ」で木々の間をつないだのは、赤坂真一郎「Rope Roof Project 2024」。ハンガーがロープからつり下がり、いすが置かれている。もちろんロープでは雨露はしのげないことから、これは、参加者が想像力を働かせて参加し、想像の上で森に住んでみる作品だといえそうだ。

 五十嵐も赤坂も建築家だが、実際に建物を設計し建てるだけではなく、その手前の段階が大事だということを、気づかせてくれる。

 

 想像力の喚起という点では會田千夏「ツチトソラノスキマデノオハナシ」にも共通するものがあるだろう。タブローを屋外にそのまま持ってくるかわりにここでは、筆によるストロークが、束になって地面に置かれた枝がつくる線に変身している。訪れた人は、近くに元から生えているキノコや、虫や風とともに、そこから立ち上がってくる、どこか親しげでアンティームな空気に触れる。その空気感は、作家が描く絵画と共通するものがあるといえるかもしれない。

 

 一方、上嶋秀俊「水のきおく」と朝地信介「水鏡」は、作家がふだん制作している絵画作品を会場に持ち込み、画面の角度を90度変えて、上向きに設置した。上嶋は、曲線で囲まれた大小のパーツを不規則に、地面の上に点在させた。これは2022年の「第2回 朝里川 桜咲く現代アート展」で採った手法と同様だが、設置場所がよりワイルドな分、見る人に、大地や海、空で循環を繰り返す水の存在に気づかせるものになっているといえよう。

 

 朝地も画面を真上に向け、5個の箱型の上部に取り付けて、空を反射させるようにした。たまった水が、森を吹き抜ける風に波立ち、光をきらにめかせるさまは美しいが、それにとどまらず、日本画の岩絵の具が有する物質的な特性をあらためて感じさせることにもなっている。また、ふだんから、制作中の絵画を屋外にさらして風化させるといった手法を試してきたこの作者らしい作品だ。

 八子直子も絵画から出発し、個々のパーツを使いまわすインスタレーション作品を展開している。それぞれのパーツには作家や家族の記憶が刻まれている場合が多い。おそらく肝心なのは、その記憶の種明かしではなく、それらのひそやかなたたずまいが持つある種の普遍性というか、見る側との心理的な共振にあるだろう。そのひそやかさの中に、人為と自然との境界は融解していく。積まれた木の枝が作品の一部であるのか、元からあったものなのか、一見判然としないことがあるが、それはむしろ「自然の人工」という作者がつけた題の意図に沿った事態でもある。

 

 その八子の作品の中に小さな人形を提供したのがキシモトユキオ。木を主な素材としていすや家具を作る工房「Zoo Factory」を主宰する作者は今回、大小のパーツを木々の中に点在させ「月旅行」と名付けた。最も大きなパーツは、わずかに傾けて地上に置かれて、まるでいまにも発射される宇宙ロケットを模している。周囲の小さな木片のパーツは煙や蒸気のようだ。わたしたちはこれを見て童心にかえるだけでなく、宇宙空間から撮影された地球の画像をいま一度思い起こし、地球の有限性にあらためて思いをいたす必要がある。

 

 宇宙といえば菱野史彦「もゆる」も、はるかな空間の広がりを感じさせる立体造形を森の中に持ち込んだ。ドローイングのように自在に空間を飛び回る曲線も爽快だが、そのメインの曲線と曲線をつなぐ短い直線の間隔が不規則であることが目を引いた。そのランダムなリズムは、まさに自然のリズムともいえるだろう。

 

 中村修一は器を作らない異色の陶芸家。種子や胞子などを想起する形状をしたインスタレーション作品を展開しており、今回の「species」もそれを踏襲している。繁茂するシダ類に見え隠れするかのように広範囲にわたっておびただしい大小の黒いオブジェが地面に並び、あるいは高さが異なる棒の先に突き刺さるその様子は壮観だが、自然と人為とが共生できる範囲について問いを投げかけているようにも見える。

 

 上ノ大作も本来は陶芸家だが、近年は竹によるインスタレーションから、材料入手難のため、素材を、セーターをほぐした糸に変更している。今回の「KNIT-work」もそのタイプの作品で、色とりどりの毛糸が木と木の間に張り巡らされている。それ自体は、セーターをリサイクルショップに売った元の持ち主との関係を解きほぐしたものといえるが、もっと言えば、人間と人間の関係、あるいは人間と自然との関係性そのものの暗喩ともなっている。

 

 最後に、澁谷俊彦の「Sprouting / はじまりの時」に触れたい。従来、夏期間に野外で発表する場合は小さなピンを倒木などに差す「Generation」シリーズが多かったが、今回は同シリーズと「Snow Pallet」シリーズを合体させるような展開となった。「イコロの森ミーツ・アート」のテーマである「共生」に関して常日頃から誰よりも考察を巡らせているであろう作家であり、今回の若干の方針変更には、「目立たないように自然に隠れる」だけではなく「持続可能な範囲で自然を壊さずに利用し、自然と共存していく」という意思をあらためて明らかにする狙いがあるのだろうと思う。その範囲をはっきりさせるのは決して容易なことではないが、激しさを増す気候変動などを思えば、もはや他人任せにしておける段階ではあるまい。

 アートは直接的に自然を保護するものではないし、そういう目的が先に立つべきものでもないだろう。アートがひとつの触媒、あるいはきっかけとなって、鑑賞者が、共生・共存のために一歩を踏み出すことになれば良いのだろう。

 

 かといって、巨大なプロジェクトを立ち上げて莫大なエネルギーを費消しながら環境保護を訴えるような行為がもしあったとしても、それに対する違和感を、もはや消し去ることはできまい。今回の「イコロの森」は、ちょうどよい規模感で、わたしたちの脳裏に「共生」の呼びかけを刻んでくれた。

                                   梁井朗/美術ライター、北海道美術ネット主宰

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